長久手市劇団 座☆NAGAKUTE

格上と格下

11／21（金）舞踊室にて 『物怪』稽古。この日、演出が言った面白い例え（この人は時々、面白い例えをする）痴話喧嘩っぽいシーンを演出していて「ほら、獲得技とかでもゴングが鳴ると、グルグル回り出すのは格下の方なの。格上の方はどっしり構えていて、その周りを格下がグルグル回るんだよ」格上がその時会話の主導権を握っている方だ。流れの中で、これはチェンジをする。自身がヴェテランの舞台俳優である演出氏ならではの発言だと感じた。チラシがほぼ完成する。団員の手による、ヘタウマ感覚の秀逸なイラストを要チェックして欲しい。by ｳｽｲ

台本は聖典に非ず。

08・11／14（金）舞踊室。「物怪東西掩蔵噺」稽古のメモ。★台本に書いてあるから、とそれを行ってはならない。台本原理主義者、ファンダメンダリストになるな。台本の時間は止まっているが、役者は生きた時間の流れ（ライブ）を共演者と共同で造らねばならない。何かをするなら、それはその生きた時間の流れ（ライブ）の中で必然としてなされること。『たまたま何かが起こってあなたに「それ」をさせるまで、何もしてはいけない』サンダンス・マイズナー台本を、台詞を、状況を頭に叩きこみ、かつ無視しよう。源泉は台本じゃない、眼の前の・生きた・共演者だ。★共演者に向かって開かれた姿勢、身体であること。共演者の芝居を受けるのに最も適したポジションはどこか？

第１９回公演詳細決定

座★NAGAKUTE　第１９回公演
『物怪東西掩蔵噺
（もののけとうざいえんぞうばなし）』
演出：佃典彦（B級遊撃隊）　作：青山恵

■会場
　長久手町文化の家（森のホール）

■日時
　2009年3月7日（土）　19：00開演
　2009年3月8日（日）　14：00開演　
　※開場は開演の３０分前です

■チケット
　　◇前売り
　　　　　一般/1200円　フレンズ/1000円　高校生以下/800円
　　◇当日
　　　　　一般/1500円　高校生以下/1000円
　　※チケット販売：フレンズ/12月6日（土）～、一般/12月13日（土）～

【キャスト】
天狗（てんぐ）・・・伊藤靖徳
犬神（いぬがみ）・・・増田ゆか
蛇骨婆（じゃこつばばあ）・・・長久保よし子
鎌鼬（かまいたち）・・・あぼともこ
絡新婦（じょろうぐも）・・・後藤裕貴子
目ひとつ坊（めひとつぼう）・酒呑童子（しゅてんどうじ）・・・江尻吉彦
山童（やまわらわ）・・・谷内範子
河童（かっぱ）・・・藤井満洲子
テンコ（天弧） ・・・日坂朱里


毛受能登守成政（もずのとのかみなりまさ）・・・大河原良
伊沢正平衛（いざわしょうべえ）/渡辺綱（わたなべのつな）・・・武田知直
同心/父・・・碓井秀爾
同心/母・・・榊原みどり

同心/源頼光（みなもとのよりみつ）・・・吉本陽子
同心/ローレンツ/碓井貞光（うすいさだみつ）・・・三代沢徹
同心/坂田金時（さかたきんとき）・・・山田めぐみ


【スタッフ】
作・・・青山恵（座★NAGAKUTE）
演出・・・佃典彦（劇団B級遊撃隊主宰）
舞台監督・・・近藤朋文
照明・・・村瀬満佐夫
音響・・・椎名KANS
舞台美術・・・松本ひろし（ステージクラフト三舞）
衣装・・・木場絵理香
演出助手・・・青山恵
小道具・・・座★NAGAKUTE
宣伝美術・・・坂井秀行
イラスト・・・三代沢徹
制作・・・田中スエ子・長久手町文化の家

Ｖ Ｓ

10／31（金）舞踊室にて。『物怪東西掩蔵噺』第五場の稽古。ほぼ人物二人の対話のみで作られるシーン。演出から役者に「今そのセリフをどういうつもりで言ってる？」と問いがあった。『人は悲しい時に、泣くとは限らない』平田オリザさんの有名な言葉だが、今、この時の役者のセリフにしても、前の場の出来事を引きずっているかもしれないし、対話ならば相手と自分だけにある〈何か〉が、ニュアンスとして含まれたりするかもしれない。私達は互いに影響を受けたり与えたりしながら、日常を生きている。そういう〈水面下の攻防〉が垣間見える対話なら、観客も退屈を感じないだろう。対話は流れだ。流れの中でピークが生じる。歌謡曲に例えるなら、サビのフレーズだろう。ただ、サビは〈そこに至るまでの流れ〉によって成立していることを忘れてはならない。対話も同じだと思う。by ｳｽｲ