本公演が終わった。元・少年探偵団として、半ズボン履いてパネルの下を潜ったり、ハゲをネタにお客様のご機嫌を伺ったりしながら、同室ダンジョンと化した二十面相アジトを駆け巡る怒涛の日々が終わった。打ち上げは、昨年と同じ、日本語に多少の問題はあるがお値打ちな中華料理屋。総勢三十名程のいい年した大人達が大ハシャギだ。だが、自分は幹事だし、次の日朝から仕事だし(あ、介護職です)、今イチ無心に呑めないのが辛かったけど、対面に座った、舞台美術の松本ひろしさんと色々話せたのが嬉しかった。松本さんと初めてお会いしてから、カレコレ十年は経つ。が、社交スキルの低さにかけては、劇団内でも折り紙つきの私である(苦笑)。 「今日こそは、明日こそはと、そのまま十年が過ぎました」、、、スミマセン、劇中の台詞パクりました。話してみて驚いたのは、松本さんと自分は殆ど同い年だったこと。ピータンや豚足に舌鼓を打ちつつ、中年男二人、夜の演劇談義だ。そこにモテはあるのか?と訊かれりゃ、それは無いだろう。でもいいんだ。楽しかったから。松本さん、気使ってもらってありがとうございます。、、、公演という祭が終わると、それまでは生活がもうそれ一色になってた分、ちょっとした虚脱感に襲われたけど、最近では少し変わって、日々の生活をリセットして新たに始められる。新鮮な気持ちで日常に戻っていける。何か少しだけ得した気分になる。
とりあえず部屋の掃除でもしよう。と、以上碓井でした。