名駅、ナナちゃん人形前。冬の夕方という設定で、近藤師から与えられた職業(例:銀行員で、恋人と待ち合わせしている)で二人の人間が各々の相手を待っている。ところがこの二人は幼稚園での同級生だった。待ち合わせをしつつも、二人は互いの存在に《徐々》に気づいてやがて言葉を交す。「最初の〈チクッ〉を(ベラ用語で「レセプション」)大切にして。そしてチク・チク・チクとどんどん増幅させて、最後にアーッ!という所まで二人で持って行って」と近藤師が注文する。「このチクッと来る瞬間はは、目からだけじゃなくて、耳、鼻からでもあるよ。日常でも気をつけて、芝居に応用できるから」とも言われる。座からの参加者は全員積極的に手を挙げてこれを体験して、各々が師から助言を貰っていた。最後に、「台詞には三種ある。自分に向かって言う独り言の〈第一セルクル〉相手に向かって言う〈第二セルクル〉時空を超えた台詞〈第三セルクル〉」とベラ・システムの〈セルクル〉という方法について説明があって、ワークショップは終了。参加者は拍手で近藤師を送り出した。by ウスイ