11 5/20(金)晴れ 「12人の怒れる男」最終日。何か演出として、新しいアイデアはないかと、東山線の中で台本を睨んでいたが何も浮かばない…いつもの様に 配役から始める。榊原さんを三号。新人の神尾さんを四号に。佃師が六号へ。三分間の無言ルールはそのまま。谷内さんが、予め決めた箇所を超えても芝居を止めない。この瞬間に「イケる!」と感じる。台本最後の台詞を終えた時に、僕がお願いする「はい。そこから二分間。即興で」止めたくない、と感じる「何か」が確かにその場に生まれた。案の定、即興の二分は充実した時間になった。多分、あの瞬間、まず谷内の身体に「7号」がスポンと入った。即興では、ゆかさんに8号が、長久保に10号が入った。役者が役を掴むその瞬間を目撃したわけだ。これを見れただけでも、今回演出をしたかいがあった。